草の根・人間の安全保障無償資金協力 「令和元年度ポンペイ州リサイクリングセンター建設計画」引渡式

令和3年5月21日
2021年5月21日、「ポンペイ州リサイクリングセンター建設計画」に対する87,609米ドルを限度とする草の根・人間の安全保障無償資金協力の引渡式がポンペイ州タカティックで開催されました。

本プロジェクトにより、新しいリサイクリングセンターが建設されましたが、これにより、リサイクル活動が効率的に実施され、ポンペイ州の交通、衛生環境の改善にも寄与します。現在のリサイクリングセンターでは、廃棄アルミ缶を年間300万缶から500万缶程度圧縮していますが、新しいリサイクリングセンターにおいては、追加で400万缶/年の廃棄アルミ缶を回収し圧縮することが可能となります。

式典において、側嶋秀展大使は、ポンペイ州ではリサイクリングセンターが同州の廃棄物量削減のために重要な役割を果たしている旨指摘し、現在のリサイクリングセンターが抱えている多様な問題を、新しいリサイクリングセンターが解決することについて説明しました。そして、新しいリサイクリングセンターがポンペイ州の持続的な経済・社会開発に貢献し、日本とミクロネシア連邦との友好の象徴となることを期待する旨、述べました。

リード・オリバー・ポンペイ州知事は、本件協力について、側嶋大使と日本政府に感謝した上で、この新しいリサイクリングセンターは、ポンペイ州民だけでなく、ポンペイに住む人々及びポンペイを訪問するすべての人々のために役に立つものでもあると述べました。オリバー知事は、この新しいリサイクリングセンター建設計画に携わったすべての人々に、改めて感謝する旨述べ、スピーチを結びました。

式典には、ヘルケナ・ジョンソン同州議会議員、ジョン・アドルフ・マドレニウム地域イソ・ナンケン(伝統的指導者)兼同州交通インフラ局長、スチュアート・ペニアス同州環境保護局理事会議長、ヘンリー・スザイア同州環境保護局長、他ポンペイ州職員及び日本大使館関係者も出席しました。

この行事における側嶋大使のスピーチはこちら。
スピーチを行う側嶋大使
スピーチを行うオリバー・ポンペイ州知事
鍵の手交
完成した新しいリサイクリングセンター内部