草の根・人間の安全保障無償資金協力「ポンペイ州アワーク養豚組合ウッドチッパー整備計画」贈与契約署名式

令和2年3月27日
スピーチを行う側嶋大使
スピーチを行うコストカ事務局長
     2020年3月18日,「ポンペイ州アワーク養豚組合ウッドチッパー整備計画」に対する72,923米ドルを限度とする草の根・人間の安全保障無償資金協力の贈与契約の署名式が日本大使館で開催されました。

     本プロジェクトは,ウッドチッパー1台,及び小型トラック1台を供与するとともに,保管施設を補強・整備することにより,ポンペイ州ウー地区アワーク川近隣住民へ十分なウッドチップを持続的に供給し,ドライリター養豚システムを適切に運営することで,アワーク川及び周辺地域を清潔かつ安全に保ち,豚の糞尿により引き起こされ得る感染症を防止し,住民の健康に貢献するものです。

     ドライリター養豚システムは豚の糞尿とウッドチップを混ぜ,殺菌しつつ堆肥を作ることで,豚の糞尿による生活用水の汚染を防ぐとともに,安価な肥料を生産する技術です。

     式典において,ウィリアム・コストカ・ミクロネシアコンサベーショントラスト事務局長は,日本政府からの支援に深く感謝するとともに本プロジェクトを実施することによりアワーク川近隣地区に清潔で安全な環境が保証されることになると述べました。
     側嶋秀展大使は,本プロジェクトによりアワーク川近隣住民約900人及びウッドチップを供給される約50の農家とその家族が衛生・健康面で恩恵を受ける旨,この計画が順調に実施され,当地区,ポンペイ州そしてミクロネシア連邦の持続可能な経済・社会開発に貢献することを期待する旨,述べました。  
 
     式典には,ウィリアム・コストカ・ミクロネシアコンサベーショントラスト(MCT)事務局長,パカルディ・ラミレス・アワークファーマーズアソシエーション(AFA)副会長,ロアティス・セネレス・AFA書記・兼・会計担当,サンティアゴ・ジョアブJr.・MCT生計プログラムマネージャー,シャーリー・アン・ペレップ・MCT助成金担当,ジョ・リン・モリ・MCT助成金担当,エリノ・ラミレス・AFA組合員,及び日本大使館関係者が出席しました。

この行事における側嶋大使のスピーチはこちら
 
贈与契約書の交換
小切手の手交
式典参加者の集合写真