草の根・人間の安全保障無償資金協力「チューク州ポータブルX線機材整備計画」贈与契約署名式

令和2年1月24日
スピーチを行う側嶋大使
贈与契約書の手交
     2020年1月9日,「チューク州ポータブルX線機材整備計画」に対する85,850米ドルを限度とする草の根・人間の安全保障無償資金協力の贈与契約の署名式がチューク州立病院で開催されました。

     本プロジェクトは,ポータブルX線機材1台を供与することにより,チューク州離島において蔓延する結核を早期に発見し,適切な治療につなげることにより同州の保健医療サービスの改善に寄与するものです。本計画で供与するポータブルX線機材により,チューク州離島での巡回診療が可能となり,まず最初の対象2離島の住民約6,000人に対するX線検査及び適切な治療につながることが期待されています。
 
     式典において,ジュリオ・マラル・チューク州保健局長は,チューク州に対するこれまでの日本政府によるJICAや他の機関を通じた協力を始めとする,日本からの継続的な支援に深く感謝しました。また,チューク州は保健医療分野で様々な課題を抱えているが,今回供与されるポータブルX線機材により状況が大きく改善するだろうと述べました。

     側嶋秀展大使は,同州での結核の蔓延に対処するため,日本政府はポータブルX線機材を整備する資金を供与することとした旨,ポータブルX線機材の活用が離島での結核の早期発見と適切な治療につながり,チューク州の人々の健康に貢献することを期待する旨,述べました。

     式典には,マーク・マイロ・チューク州副知事,ジュリオ・マラル・同州保健局長を始めとするチューク州政府関係者,病院関係者,及び日本大使館関係者が出席しました。

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小切手の手交
式典参加者での集合写真