海洋気象観測船「啓風丸」見学会

平成28年2月25日
操縦室に関する説明に熱心に耳を傾けるCOM海洋学科学生
観測員による観測機械に関する説明の様子
    遙々日本から長い航海を経て、ポンペイ港にやってきた日本の気象庁の海洋気象観測船「啓風丸」の見学会が2月18日にミクロネシア短期大学(COM)海洋学科の学生を招いて開催されました。
  
    ポンペイでの気象庁の海洋気象観測船の見学会は昨年7月と8月に在留邦人とCOM海洋学科学生を招いて開催されており、今回で3回目となりました。
   
   啓風丸(江頭 英夫 船長)は気象庁に所属する2隻の海洋気象観測船の1隻で、北西太平洋の海洋・気象観測を行っています。船内の研究室には様々な研究用機材が備え付けられ、観測機で摂取した海水を分析して海洋による二酸化炭素吸収量など地球温暖化や海洋酸性化に関わる情報を気象庁ホームページの「海洋の健康診断表」を通じて発信しています。

   見学会では巨大な観測機をはじめ、操縦室や研究室、通信室、そして食堂や洗濯室などの船員の生活スペースなどを見学し、船舶の概要と観測内容について船長や観測長から説明を受けました。

   気象庁と在ミクロネシア日本国大使館の協力の下に開催された見学会には15名のCOM海洋学科学生らが参加しました。同学生からは見学の終わりに啓風丸船長らに対して見学会招待への感謝と海洋学を学ぶ上で大変貴重な体験になったとコメントが述べられ、見学会は成功に終わりました。

   同日の夕刻には大使公邸にて交流会が催され、船員と館員との間で和やかな交流が持たれました。
採取した海水の分析を行う研究室での説明の様子
啓風丸江頭船長、中村観測長、COM海洋学科学生15名による集合写真
観測員や船員の方々との歓談を楽しむ坂井大使
交流会を楽しむ観測員、船員の方々
交流会を楽しむ観測員、船員の方々
坂井大使によるKIZUNA講演(日本・ミクロネシア二国間関係に関する講演)