日・ミクロネシア外相会談

令和7年3月21日
3月18日、午後3時35分から約25分間、岩屋毅外務大臣は、訪日中のローリン・S・ロバート・ミクロネシア連邦外務大臣(Hon. Lorin S. Robert, Secretary of the Department of Foreign Affairs of the Federated States of Micronesia)と外相会談を行ったところ、概要以下のとおりです。

1  冒頭、岩屋大臣から、日本とミクロネシア連邦は、約150年続く「キズナ」を有する友人であるとともに、基本的な価値と原則を共有する重要なパートナーであり、ロバート外相と共に「自由で開かれたインド太平洋」(FOIP)の実現に向けて取り組んでいきたい旨述べました。両外相は、両国間の協力関係を一層強化していくことを確認しました。

2   ALPS処理水の海洋放出について、岩屋大臣から、17日のシミナ・ミクロネシア連邦大統領一行の東京電力福島第一原子力発電所視察に謝意を表すとともに、引き続き科学的根拠に基づき透明性をもって対応し、安心感を高めていく旨述べました。これに対し、ロバート外相からは、こうした日本の取組を評価しており、自ら現場で経験したことを他の太平洋島嶼国にも伝えたい旨発言がありました。

3  また、岩屋大臣から、今月10日に発表した太平洋諸島フォーラム(PIF)の太平洋強靱化ファシリティ(PRF)への拠出に言及した上で、太平洋島嶼国が「存続に関わる唯一最大の脅威」と位置づける気候変動や、海洋環境等の共通の課題に共に取り組んでいく旨述べました。また、昨年7月の第10回太平洋・島サミット(PALM10)の際に発表したポンペイ港拡張計画や漁業監視船の供与の着実な実施が、ミクロネシア連邦の持続的な発展や安定に貢献することに期待を寄せました。これに対し、ロバート外相からは、日本政府及び日本国民の協力に感謝の意が表されました。

4  このほか、両外相は、地域情勢についても意見交換を行いました。  

(写真提供:外務省)

元記事:https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/pressit_000001_01914.html
ロバート外務大臣と岩屋外務大臣 ロバート外務大臣と岩屋外務大臣
外相会談の様子