災害と気候変動への対応力強化事業に係る引渡式(UNDP連携)

令和5年3月3日
 2月27日、チューク州ウェノ島にあるチューク州政府庁舎において、災害と気候変動への対応力強化(EDCR)事業の引渡式が開催されました。

 今回の支援により、使えなくなっていた14か所の深井戸の復旧、水処理プラントの修復、給水車の供与がチューク州において実施され、不足している安全な水の生産量が25%向上し、約3900人の生活が向上しました。加えて、ラジオ機材とその動力源となるソーラーパネルをチューク州の27の離島に供与し、災害時等の緊急時でも信頼性の高い通信手段を確立しました。

 今回の支援は、日本が740万米ドルを拠出して2019年3月から実施中の国連開発計画(UNDP)を通じたEDCRプロジェクトの一環です。EDCRプロジェクトは、災害への備えとインフラの改善を通じて、FSMの自然災害や気候変動関連災害の影響への対応力を強化することを目的としています。

 式典には、ヤティルマン環境・気候変動・危機管理省大臣やナルーン・チューク州知事らが出席し、今回のチューク州の人々に対する日本政府の支援に対して感謝を述べました。
式典参加者との集合写真
ナルーン・チューク州知事
チューク州に設置されたラジオ機材