草の根・人間の安全保障無償資金協力「ポンペイ州アワーク養豚組合ウッドチッパー整備計画」引渡式

令和4年6月23日
 6月10日、「ポンペイ州アワーク養豚組合ウッドチッパー整備計画」に対する72,923米ドルを限度とする草の根・人間の安全保障無償資金協力の引渡式がポンペイ州ウー地区アワークのプロジェクトサイトで行われました。

 本プロジェクトは、ウー地区アワークにおいて、乾燥ごみ養豚システムを適切に運営するため、十分な木くずを持続的に農家に供給できるよう、ウッドチッパー1台、小型トラック1台を供与するとともに、保管施設の整備をすることにより、アワーク川と周辺地域を清潔に保つことで安全を確保し、豚の糞尿により引き起こされ得る感染症を防止し、住民の健康に貢献するものです。

 乾燥ごみ養豚システムは豚の糞尿と木くずを混ぜ、堆肥を作ることで、豚の糞尿による流水の汚染を防ぐとともに、安価な肥料を生産する環境に優しい技術です。

 式典において、ウィリアム・コストカ・ミクロネシアコンサベーショントラスト事務局長は、日本政府からの支援及び道上大使に深く感謝するとともに、本プロジェクトはアワーク川を清潔に保ち、豚の糞尿による汚染を減らすために非常に重要であると述べました。また、本プロジェクトに対する日本の貢献に改めて感謝すると述べ、スピーチを結びました。

 道上尚史大使は、環境及び経済的に配慮した豚の飼育が地元の農家に望まれていることを説明し、このプロジェクトがアワークの美しく健やかな環境を守り、当地区だけでなく、ポンペイ州そしてミクロネシア連邦の持続可能な経済・社会開発に重要な役割を果たすことを期待すると述べました。

 式典には、アデリノ・ロレンス・ウー地区ダウク(伝統的リーダー)、メイソン・アルバート・同地区ノス(伝統的リーダー)、ロフィーノ・プリモ・同地区長、イオアニス・オビスポ・アワークファーマーズアソシエーション会長、他ミクロネシアコンサベーショントラスト職員、アワークファーマーズアソシエーション組合員、及び日本大使館関係者も出席しました。
Mr. Kostka スピーチを行うコストカ事務局長
ambassador スピーチを行う道上大使
dauk ウー地区伝統的リーダーの祈りの言葉
group photo 集合写真
woodchipper 調達したウッドチッパー
piggery system 乾燥ごみ養豚システムの様子