草の根・人間の安全保障無償資金協力 ポンペイ州パリキール小学校環境改善計画」贈与契約署名式

令和2年12月17日
スピーチを行う側嶋大使       
スピーチを行うエトセ・ポンペイ州教育局長
  2020年12月10日、「ポンペイ州パリキール小学校環境改善計画」に対する76,693米ドルを限度とする草の根・人間の安全保障無償資金協力の贈与契約の署名式が日本大使館で開催されました。

  本プロジェクトは、3箇所の化粧室において計15の水洗トイレ、及び計14の手洗い器を改修し、排水溝カバーを改修し、教室と化粧室の間に屋根付きの廊下を建設することにより、パリキール小学校の環境を清潔で衛生的なものとし、534人の生徒及び23人の教職員の安全と健康を確保するものです。

  学校の化粧室は、現在、4箇所のうち1箇所しか利用できません。化粧室と校舎を繋ぐ外廊下と屋根もなく、排水溝カバーは壊れています。このため、化粧室で生徒の長い列ができ、多くの生徒が授業に遅れ、安全上及び健康上の懸念も生じています。

  式典において、側嶋秀展大使は、昨年11月にパニュエロ大統領が訪日した際、安倍総理大臣(当時)が日本としてミクロネシア連邦(FSM)の持続的な経済的、社会的発展のための支援を強化する旨述べたことを紹介し、本プロジェクトにより改善されたパリキール小学校で教育を受けた卒業生たちの経済的、社会的活動が、ポンペイ州及びFSMの持続的な経済的、社会的発展に貢献することを期待する旨述べました。

  スタンレー・エトセ・ポンペイ州教育局長は、ポンペイ州とミクロネシア連邦への継続的な支援に対して、側嶋大使と日本政府に感謝し、ポンペイ州の子どもたちが同州政府の提供する最良の教育を確実に受けられるよう最善を尽くす旨、このプロジェクトにより改善される教育環境を通じて、ポンペイの子どもたちが社会のより良いメンバーになることを期待する旨述べました。

  式典には、リード・オリバー・ポンペイ州知事、フランシスコ・イファミリク・パリキール小学校校長、パトリック・ペドロス同州政府広報担当官、シャーリー・リゴール同州政府海外開発援助担当、及び日本大使館関係者も出席しました。

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贈与契約書の交換
小切手の手交