新型コロナウイルス対策について
令和2年3月17日
今後,ミクロネシアにおいても新型コロナウイルスの感染が発生する可能性があることから,同感染症の特徴,予防策,対応策について以下の通りご連絡します。
1 特徴
新型コロナウイルスは人に感染すると肺炎を起こし重症化すると死に至る可能性があります。同ウイルスは、接触感染及び飛沫感染で感染すると考えられています。ついては,手洗いで同ウイルスを殺すことが重要です。
○初 期:風邪薬服用如何に係わらず,2日~4日連続して微熱(37度台)が出ることが多いようです。咳は出る人も出ない人もいるようです。
○中 期:必ず咳が出るわけではないようですが,多くの場合は咳、特に空咳(乾いた咳)が出るようになり,息切れ・呼吸困難などを発症する場合があります。ひどくなった場合,入院が必要となります。
○重症期:肺炎になってしまい,重症急性呼吸器症候群,多臓器不全等を発症することがあります。特に,高齢者や,ぜんそく,糖尿病,心臓病等の疾患をおもちの方は,重症化するリスクが高くなります。
2 感染予防策
※自分がかからないために
(1)石けんでの手洗いやアルコール消毒剤の利用,(2)うがい,(3)手洗いの前に,口鼻目耳を触らないこと,(4)人混みの中ではマスクを着用すること,(5)可能な限り混雑した場所や換気の悪い場所に行かないこと,(6)特定の人と話を続けたりする場合は,できれば2m以上離れて行うこと。
※他人に染さないために
(1)可能な限りの外出の自粛,(2)マスク着用,咳エチケット(咳をする場合は、他の人の方向を避ける,口にハンカチを当てる,など),(3)石けんでの手洗いやアルコール消毒剤の利用。
なお,日本ではライブハウスやスポーツジムなどで,集団感染が発生しましたが,共通点として,(1)換気の悪い密閉空間だった,(2)人が密集していた,(3)近距離での会話や発声が行われた,ことが指摘されました。
※重症化しないために
十分な体力をつけておくこと,そのためには,(1)十分な睡眠をとること,(2)バランスのとれた栄養をとること,(3)十分な水分をとること,をお勧めします。
3 症状が疑われる場合の対応策
症状が疑われる場合は,職場を休み,家族との間でも濃厚接触(2m以内の距離で長時間一緒にいること)を避けて,休養すること,熱があれば,熱さましの薬を服用し,咳が出る場合は咳止めを服用したりして咳を収めることが重要です。新型コロナウイルスに効く薬は開発途上のため,対因療法はなく,症状を改善する対症療法となります。
なお,外国で治療を受けようとされる方は,ユナイテッド航空を始め多くの航空会社が,新型コロナウイルス感染者の搭乗を拒否することが想定されることに留意しておく必要があります。
医学的なご質問がある方は,当館真嶋医務官に,その他のご質問のある方は当館磯崎領事にご連絡ください。
(連絡先)
○電 話:320-5465/6366
○メール:japanemb-consul@pi.mofa.go.jp