草の根・人間の安全保障無償資金協力「チューク州リサイクル機材整備計画」贈与契約署名式

平成31年3月22日
スピーチを行う堀江大使 
スピーチを行うエリモ州知事
     2019年3月4日,草の根・人間の安全保障無償資金協力による「チューク州リサイクル機材整備計画」贈与契約署名式がチューク州知事会議室で開催され,64,897米ドルがチューク州環境保護局に供与されました。

     このプロジェクトは,チューク州環境保護局に対し,アルミ缶圧縮機1台とペットボトル圧縮機1台を整備するものです。チューク州以外の3州では現在,飲み物の輸入時,1本につき6セントを課金し,5セントは廃棄アルミ缶を持参する住民に,1セントはリサイクル事業運営費用に充てています。チューク州では同リサイクルシステムを2019年に導入予定ですが,供与品である圧縮機なしに同リサイクルシステムの導入はできません。このプロジェクトが供与する圧縮機によってチューク州にリサイクルシステムを導入することができ,またそれによって,ポイ捨ての減少及び衛生環境の改善が期待されています。

     式典において,ピチョ・チェイダ環境保護局法律顧問は,当該プロジェクトの概要を述べ,当プロジェクトによってチューク州の廃棄物を最小限に抑えることが期待されると述べました。堀江良一大使は,ミクロネシア連邦の環境改善のために支援を実施できることは喜ばしいことだとであり,また,チューク州でのリサイクルシステム導入の成功を祈願すると述べました。ジョンソン・エリモ・チューク州知事は,日本政府及び日本国民からの惜しみない援助に深い感謝の意を表しました。

     式典には,マーク・マイロ上院議長,ジョンソン・ポール環境局長代理,ダグラス・マラー観光局長,シーズン・ジャッキー運輸公共事業局副局長,州知事室職員,政務局職員,環境保護局職員,大使館委嘱員が出席しました。
贈与契約書の手交