ミクロネシア連邦とは?sky

 

「ミクロネシア連邦」と聞いても、しっかりとしたイメージがわいて来ないかも知れません。

「小さな理想郷」だけではありません。

「ミクロネシア連邦」の紹介は次の関連ホームページ・サイトをご参照下さい。

 

 

≪一言メモ≫

1.冒険ダン吉
冒険ダン吉は島田啓三氏の昭和8年から14年まで「少年倶楽部」に連載された漫画であり、当時少年時代を送った方々は覚えている方も多いだろう。この冒険ダン吉のモデルとなったのが明治25年にトラック諸島(現在のミクロネシア連邦チューク州)に渡った森小弁(高知県出身)であったと言われている。現在でも森小弁の子孫はチューク州に住んでおり、一説にはその数2000人を越えるとも言われている。

 

2.石貨
ヤップ州では、ミクロネシア連邦を形成する4州(ヤップ州、ポンペイ州、コスラエ州、チューク州)のうちでもっとも伝統的な生活が営まれており、冠婚葬祭や土地の譲渡等の伝統的な取引の際には、現在でも石貨が使用されている。道ばたには中心に穴を空けた直径1m以上の大きな石貨が無数に並んでおり、無造作においてあるが、それぞれ所有者がいる。石貨の引渡時は所有者が変わるだけで石貨そのものは重すぎるため、移動されることは希である。ヤップ州には、石貨の材料となる結晶炭酸石灰岩は存在せず、約400キロ離れたパラオ諸島の石切場で加工され、竹製の筏に積んでヤップまで運ばれる。それだけ手間暇かけて作られた石貨には高い価値が与えられた。その後オランダ人商人が汽船でパラオから石貨の輸入をはじめ、「値崩れ」が起きた。しかし、それ以前に運ばれた石貨は現在でも高価なものとされている。石貨の価値は石の大小ではなく、パラオからヤップに運ぶ道程でどれほどの苦難を乗り越えてきたか、どれだけの人が犠牲になったかで決められる。現在では国外への石貨の持ち出しは一切禁止されており、ヤップ人の石貨に対する思いがうかがわれる。
また、ヤップ州はダイビングで多くのマンタ・エイが見られることで有名であるが、マンタ・エイの集まるポイントに偶然にも大きな石貨が沈んでおり、ポイントの目印となっている。

 

3.ナンマドール遺跡と浦島太郎
ポンペイ州最大の観光名所であるナンマドール遺跡はポンペイ島南東部の浅瀬に建造された、世界でも類を見ない大規模な海上都市跡である。「太平洋のベニス」とも呼ばれるナンマドールはポンペイ島で切り出した巨大な玄武岩数百万本を高く積み上げてできており、建造には200年ほどかかったと言われている。人力で運ばれた玄武岩の重さは小さいもので1トンほど、大きなもので100トン以上にも及ぶ。
ナンマドールは西暦1000年から1600年頃まで続いたシャウテルウル王朝の政治、宗教の中心であった。東京ディズニーランドの面積に近い広さで92の島から構成されるナンマドールにはそれぞれ王の住居、聖職者の墓、来客用のゲストハウスなど異なる使用目的が与えられた。水中宮殿があるとの説もあり、それがあの「浦島太郎」の竜宮城であると信じている現地人もいる。

 

4.酋長制度
ミクロネシア連邦では政治、経済、社会面は全般に渡り近代的手法と伝統的手法が混在しており、様々な面で二重の構造を織りなしている。近代的な民主政府と昔ながらの酋長制が共存しており、双方ともに重要な役割を果たしている。ポンペイ州は5つの地区に分割されており、各地区に酋長がおり、さらに各地区は20から40ほどの小地区に分割されており、それぞれの地区に酋長に任命された代表がいる。酋長は現地語でナンマルキ、副酋長はナンケン等と呼ばれ、実際には100以上の伝統的役職に細かく分けられている。重要事項は酋長会議で決定され、主に冠婚葬祭時に食料や分担金等の各家庭への割当等を取り仕切っている。また、村人同士の争いなどの仲裁に入ることもよくある。
ポンペイ語には敬語があり、話す相手の身分によって細かく使い分けられている。しかし、近年では若年層の伝統離れが著しく、若者達の中には敬語を使いこなせない者も多く、今後ポンペイ州で酋長制を維持していく上で深刻な問題となっている。

 

5.サカウ
胡椒科の植物の根から出る飲み物で、ポンペイ人とコスラエ人は好んで飲んでいる。サカウには伝説があり、ある心優しい女性がその褒美として女神から男のかかとを授かり、女神よりそれを地面に埋めよとの指示があり、その通りにしたらサカウが生えてきたという。アルカロイド系の成分を含んでおり、飲むと鎮静作用がある。

 

精製方法:
サカウの木の葉や枝を取り除き、根の部分の土を落とす。
根をサカウ・ストーンと呼ばれる平たい石の上で叩きつぶす。
根が細かくなるにつれて徐々にエキスが出てくる。サカウ・ストーンは選ぶ際、形、大きさに加え、叩いたときの音色も考慮される。
つぶされたパルプ状のサカウに少々の水を加え、ハイビスカスの葉に包んで絞る。
絞り汁はココナッツのカップで受けられ、回し飲みされる。

 

サカウ・セレモニーの種類は多数あり、それぞれ進行が異なる。一般的には客をもてなす際に出されることが多いが、あらゆる行事にかかせない飲み物で冠婚葬祭時、争いの仲直り、村の重要事項決定時など、様々な場面に登場する。サカウ・セレモニーはスクイザー(絞る人)とサーバー(コップを持って汁を受け止める人)と呼ばれる二人によって執り行われる。サーバーの役目は客にコップを手渡すことであるが、コップが1つしかないので、客の飲む量を調節する役割もある。なお、サーバーとスクイザーはサカウ・セレモニー中はサカウを飲むことはない。サカウを飲む際、以下のような重要作法がある。


・コップを両手で受け取ること
・飲む際は目をつぶること(神聖な飲み物なので直視してはならない)
・一気飲みはしないこと
・飲み終わると自分の口を付けた部分を指でぬぐうこと(次に飲む人への配慮)
・コップを返却する際も両手で渡すこと
・サーバーとのコップの受け渡しは必ず頭より高い位置で行うこと
・鎮静作用がある飲み物なので、儀式中は大声で話したり、むやみに質問などはしない。

 

サカウは古くからポンペイ人、コスラエ人の生活に深く結びついており、ナンマドール遺跡からもサカウ・ストーンが出土したほどである。外国人がサカウ・セレモニーに招待されることも頻繁で、気軽に参加できるのも特徴である。

 

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