離任のご挨拶

     このたびミクロネシア大使を離任し5月下旬に帰国することとなりました。2年間に渡り皆様にご支援を頂いたことに厚く御礼申し上げます。国民の約2割が祖先に日本人を持ち、また、4州の異なる現地語の中で多くの日本語が使われているミクロネシア連邦で,日本との絆と当地の人々の穏やかで温かい人柄のおかげで家内ともども楽しい2年間を送ることができました。

     一昨年10月から11月にかけて日本の巻き網漁船4隻が相次いで拿捕され,日本漁船がミクロネシア連邦水域から全て退去する事態となり,これまで順調であった日・ミクロネシアの漁業関係は前代未聞の最悪の状況に陥りましたが,昨年5月に発足した新政権の下で強力なリーダーシップを発揮したクリスチャン大統領と協力して急ピッチで関係を改善できたことは、私の大きな喜びとするところです。また,JICA専門家と連携した廃棄物処理プロジェクトの推進,草の根事業による体育館の建設,更にはサメ保護法の改正など多くの分野での仕事に取り組むことができました。

     私は2年間の在任中、4州を訪ね州議会から小学校まで約50か所で両国間の絆と題する講演を行いました。昨年11月に訪ねたコスラエ州のワラン小学校では,話を終えて帰る際に全校の子供たちがお礼に校歌を歌ってくれました。コスラエ語で歌われた校歌の歌詞は全く分かりませんでしたが、最後が日本語の「頑張れ」という言葉で結ばれていて大変感動したことを今でもよく覚えています。子供たちの激励の言葉を胸にこれからも一歩ずつ前に進んでいきたいと思います。

     最後に皆さんのますますのご健勝を祈念して離任の挨拶とさせて頂きます。ありがとうございました。
 
2016年5月23 日
 
在ミクロネシア連邦特命全権大使
坂井 眞樹