自主教育番組をポンペイ人の手で
-「カセレリエ・テレビ・プロダクション」への草の根文化無償支援-
2009年3月11日、ミクロネシア連邦で初めての草の根文化無償資金協力プロジェクト、「カセレリエ・テレビ・プロダクション番組制作機材整備計画」の贈与契約署名式が行われました。

署名を終えた(左)ウィリアム代表と(右)佐藤大使
ミクロネシア連邦では、地元の民間番組制作会社が存在しないため、日常的にテレビ放送されるのは主にアメリカのドラマや音楽番組といった外国から入ってくる番組にほぼ限られており、当国独自の教育番組として編集されたものはほとんどありません。
カセレリエ・テレビ・プロダクション(NGO)は、1996年に設立されて以来、地元の人々にテレビ番組制作に係わる技術トレーニングを提供し、番組を通じて地元の自然や文化的価値を学ぶ啓発活動を行うなど、メディア教育の分野で草の根レベルの地道な地域への貢献を果たしてきました。地域の人々や教会を通じた寄付金やボランティア活動により、これまで自助努力でスタジオを維持し、地元の人々に対する番組制作に関わる技術向上トレーニング、番組放送、作成したDVDの配布を行ってきました。
テレビを通して入ってくる外国文化や公用語である英語により、地元の言葉や伝統的価値観は若い世代の間では薄れつつあります。カセレリエ・テレビ・プロダクションは、島の素晴らしい自然の紹介や伝統・道徳的価値観を紹介する教育番組をポンペイ語によって制作・放送することを重要視し、ポンペイ島民独自のアイデンティティ保持に貢献することを目指しています。
また、当国は日本とも歴史的・文化的に深いつながりを持つことから、同プロダクションは日本文化の紹介にも積極的です。近い将来、日本とミクロネシアを結ぶ友好文化の発信基地として貴重な役目を果たしてくれることでしょう。

左から2番目:ウィリアム代表、中央:佐藤大使、
右端:前田専門調査員と同NGOサポート・グループのメンバー
